アルミ缶ごみがリサイクルされて出来上がる製品と再生のメリット
自動販売機やコンビニエンスストアなどさまざまな場所でアルミ缶のドリンク類を購入できます。飲み終わったアルミ缶は、拠点回収と分別回収、さらに集団回収の3つの方法にて集められて、回収業者の人によりごみ再生工場へと運ばれる形です。
そして再生工場にて、また新たな製品に生まれ変わります。アルミ缶はオートバイや自動車部品、アルミサッシや日用品などにも再生されます。しかしその多くは、再びアルミ缶のドリンク製品へと生まれ変わります。アルミ缶は何回でもアルミ缶に再生できるという特徴を持っているのです。
再生工場ではごみとして捨てられたアルミ缶の表面の塗布やフィルムを剥す作業がまず行われます。次に700℃以上もの高温でアルミ缶を溶かして、その過程を経てアルミニウムとなったものを塊にしていきます。
そして薄い板に引き伸ばして、再びアルミ缶を製造していくのです。缶の形が出来上がれば、表面にデザインを描いてまた自動販売機や店頭にて販売されることになります。
このようにアルミ缶は再びアルミ缶になることで、資源を大切にできるというメリットがあります。アルミニウムを作るためにはボーキサイトという資源が必要ですが、これはそんなにも多く地球上に存在しません。再生により、ボーキサイト資源の節約が可能です。
さらにこのボーキサイトからアルミ缶を作るにあたって、再生の場合は必要エネルギーが3%で済むのです。製造のためのエネルギー量が大幅に節減できることも魅力と言えます。何度も再生できるのでゴミを減らすことにもつながりますし、アルミ缶を集めると回収利益を得ることもできます。
地球環境保全にもなり、アルミ缶のリサイクルは推進されるべく素晴らしいことなのです。皆がアルミ缶のドリンクを美味しく飲んで、そのごみの回収量が増えれば増えるほどよりいっそう再生効果が大きくなります。
これは地球上においてとても有益な循環であり、「CAN to CANの推進」がリサイクル協会により唱えられています。